40代に入って数年。
「歳のせいだろう」と片付けてきた疲労感・イライラ・性機能低下。
半年悩んで調べた結果、ひとつの可能性に行き当たりました。
男性更年期(LOH症候群/Late-Onset Hypogonadism)。
男性ホルモン(テストステロン)の低下によって、心身に幅広い不調が出る状態です。
日本Men's Health医学会のガイドラインでも、明確な診断基準と治療法が定められています。
ただし、これは医師が血液検査(テストステロン値の測定)と問診で診断するもので、ネット上のチェックリストだけで決められるものではありません。
あくまで「受診を検討する前の整理」として使ってください。
私が一番やっかいだと感じたのは、症状がどれも地味なことでした。
寝不足かもしれない。
仕事のストレスかもしれない。
運動不足かもしれない。
そうやって一つずつ理由をつけると、いくらでも先送りできてしまいます。
でも、朝から疲れている日が続き、家族の何気ない一言に過剰に反応し、鏡を見るたびに腹と髪が気になる。
ここまで重なると、「気合いが足りない」だけでは説明しきれないと感じました。
本記事で扱う10項目について
下記の10項目は、男性更年期の代表的な症状をもとに、47歳サラリーマンの私が「自分はどう感じるか」を整理する目的でまとめたものです。
国際的に使われている AMS(Aging Males' Symptoms)スコアを参考にしつつ、日本人男性の生活実感に合わせて簡略化しています。
※ 正式な診断には、必ず医療機関の問診と血液検査が必要です。本リストは「受診前のセルフ整理」を目的としたもので、診断・治療の代替にはなりません。
セルフチェック10項目
下記の10項目のうち、過去3ヶ月のあいだに「あてはまる」と感じたものをいくつ数えてみてください。
ポイントは、「今日たまたま」ではなく、ここ数ヶ月の傾向として見ることです。
1日だけ眠れなかった、1週間だけ忙しかった、という話なら誰にでもあります。
ただ、それが何ヶ月も続き、生活の基準が下がっているなら、一度立ち止まって見る価値があります。
- 朝起きても疲れが抜けず、日中も常にだるさを感じる
- 理由のないイライラが、以前より明らかに増えた
- 仕事や趣味に対して、やる気・意欲が湧かなくなった
- 気分の落ち込み・憂うつな気分が続く日が増えた
- 夜中に何度も目が覚める、または朝早く目覚めてしまう
- 体重が増え、特にお腹周りに脂肪がつきやすくなった
- 筋力が落ち、以前より疲れやすくなった気がする
- 髪のボリュームが落ちた、または抜け毛が増えたと感じる
- 性欲が低下した、または性行為への興味が薄れた
- 朝立ちが減った、または性機能の衰えを自覚している
結果の見方
「あてはまる」が3個以下の場合
現時点では男性更年期の可能性は比較的低いと考えられますが、加齢に伴う変化として、生活習慣(睡眠・運動・食事)の見直しを始めるタイミングではあります。
この段階で大事なのは、いきなり不安になることではなく、自分の基準値を持つことです。
睡眠時間、体重、気分、朝の状態を週に数回だけでも記録しておくと、あとで変化に気づきやすくなります。
「あてはまる」が4〜6個の場合
男性更年期の可能性が一定程度あり、自分の状態を客観的に把握する意味でも、男性更年期外来や泌尿器科への相談を検討する価値があります。
私なら、このあたりから「様子見」だけで済ませるのは少し怖いと感じます。
仕事に集中できない、家で不機嫌になりやすい、休日も寝て終わる。
そういう実害が出ているなら、体の問題として一度整理してもいい段階です。
「あてはまる」が7個以上の場合
多数の症状があてはまる場合は、男性更年期である可能性が高いと考えられます。我慢を続けるよりも、医療機関で血液検査(テストステロン値)を受けて、客観的なデータをとることを推奨します。
ここまで来ると、「疲れているだけ」と言い切るほうが無理があります。
もちろん、原因が男性更年期とは限りません。
うつ、甲状腺、睡眠障害、生活習慣病など、別の要因が隠れている可能性もあります。
だからこそ、自己判断で抱え込むより、数字で確認したほうが安全だと思います。
チェック後にやること
チェックして終わりにすると、翌日にはまた忘れます。
私もそうでした。
だから、当てはまった項目は、スマホのメモにそのまま残しておくのが現実的です。
- いつ頃から気になり始めたか
- 週に何日くらい起きているか
- 仕事・家庭・睡眠にどのくらい影響しているか
- 自分以外に気づいている人がいるか
この4つだけでも、受診前のメモとしてかなり使いやすくなります。
受診前に整理しておきたい4つのこと
私が男性更年期外来の受診を検討している時に「先に整理しておけばよかった」と感じた項目です。
- 症状が始まった時期と、推移(半年前から/突然/徐々に)
- 家族・パートナーから指摘された変化(イライラ・睡眠・体型・性機能)
- 仕事・生活上のストレス要因(昇進・降格・転職・家族・健康)
- 服用中の薬・サプリメント、過去の大きな病気・手術歴
男性更年期外来の選び方
男性更年期は、男性更年期外来・メンズヘルス外来・泌尿器科のいずれでも相談できます。
ただ、はじめて調べると、自由診療なのか、保険診療なのか、オンライン対応なのか、かなり分かりにくいです。
受診先を選ぶ前に見ておきたい項目は、別記事「男性更年期かもと思ったら|受診前に整理すべき5つのこと」で整理しています。
参考資料
- 日本Men's Health医学会「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)診療の手引き」
- 厚生労働省「e-ヘルスネット — 男性更年期障害」
- Heinemann LAJ et al. "The Aging Males' Symptoms (AMS) scale: update and compilation of international versions"